2. 会議の振り返り方のコツ
とはいえ、いきなり「では会議を振り返りましょう」と切り出しても、参加者はとっさに何をすればよいのか、わからないものです。そこで、会議の振り返り方のコツを3つ、お伝えします。
まず「振り返り」の目的を参加者に理解していただくことが大切です。振り返りの目的は「会議の進め方に対する客観的なフィードバックを得ることで、次回からの会議を、より効率的で納得感のあるものにしていくこと」です。
2つ目は、「感想レベルでOK」にすることです。格好いいコメントや鋭い突込みなど、大仰なコメントは不要です。コメントの目安は、1人20秒くらいです。以下のようなカジュアルな感想だけでも、次の会議につながる糧になります。
- 「話しやすかった」
- 「ゴールを達成できてよかった」
- 「ちょっとグダグダになってしまった」
- 「まだモヤモヤしてる」
3つ目は、良かった点と改善点をあげてもらうことです。「何かダメ出ししなきゃ」という空気になってしまうと、発言する側もされる側も気が滅入ってしまいますよね。
振り返りを定型化する工夫は各社各様です。会議の最後に「振り返りをやりましょう」といきなり切り出しても他の参加者がポカンとするだけだと思うので、事前に、このメルマガを社内に共有し、「今度の会議でやってみませんか」と連絡してみるのはどうでしょうか。また、弊社がプロジェクトをご一緒したお客様の中には、社内の各会議室に「振り返りシート」を置いているところもあります。みなさんなりのやり方で、会社や部署に振り返りを浸透させてみてください。