ケンブリッジでは、それまで一緒に仕事したことのないコンサルタント同士が、いきなりチームを組んでプロジェクトに入ることが多々あります。プロジェクトの途中でチームメンバーが増えることもあります。そんな中でも、ケンブリッジのチームは結成後すぐ、まるでこれまで何年も一緒にやってきたチームのようにプロジェクトを進めることができます。チームをクイックにパフォームさせる仕掛けはいくつもありますが、今回はその中でも最も重要な、チームの「始め方」についてお伝えします。うまくチームワークが発揮できず、ただの「ヒトの集まり」になってしまっている、とお悩みの方の参考になれば幸いです。
ケンブリッジでは、新しいチームを結成するときに、1時間程度の「ノーミング・セッション」と呼ばれる会議を実施します。「ノーミング-norming-」とは「統一・規範化」という意味で、「タックマン・モデル」と呼ばれるチームの成長プロセスにおける「ノーミング・ステージ」に由来します。知らない者同士が、プロジェクトの方向性を理解し、互いの価値観に納得し、相互補完的な役割分担を決めること。これがノーミング・セッションの目的です。