とはいえ、やはり「僕の仕事、うまくいってません」と大声で言うのには抵抗があるものです。そこでイエローフラッグを挙げやすくするコツをお伝えします。
・イエローフラッグを受け取る側が「イエローを挙げてくれてありがとう」と感謝すること。イエローフラッグを挙げることで、問題を早期に発見できます。素早く解決策を実施することにより、チームにとっての悪影響を最小限にでき、結果としてチームとして大きな失敗をしない可能性を高めることにつながります。もちろん、イエローフラッグがきちんと挙がれば「あれどうなった、これどうなった」といった管理の手間をグッと減らすことができます。つまり、イエローフラッグは挙げた人とチームを救う仕掛けなのです。だから「ありがとう」。
・特に若手のメンバーにとって「イエローフラッグは成長への近道である」と認識してもらうこと。「困る>フィードバックをもらう>改善する」というサイクルを、イエローフラッグを使ってクルクルと回すことは、自己改善や成長に直結します。
・仕事を依頼する側が、姿勢や振る舞いに気を付けること。具体的には、まず、必要以上に「責任」という単語を使わないこと。責任は大切ですが、そこに依頼を受けた側が「なにがなんでも独力でやりきれ」というニュアンスを感じた瞬間、イエローフラッグは挙がらなくなります。それから「忙しいから話しかけるな」オーラを出しすぎないこと。仕事に集中するシーンは大切ですが、四六時中そうであると「イエローを挙げてもサポートしてもらえるのは難しそう」となってしまいます。
・グラウンド・ルールに「イエローフラッグは早めに挙げる」を盛り込み、その心理的安全性を確保すること。詳細は
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