上記のような項目をRFPに盛り込むことで、以下のような効果が得られます。
・変革の重要性や熱量を示せるため、ベンダーのやる気、覚悟を引き出すことができる。
・RFPを受け取ったベンダーに「ちゃんと提案しないと太刀打ちできない」と思ってもらえることで、ベンダー選定の主導権を握ることができる。
・ベンダーに機能の要否を精緻に伝えられる。ベンダーは、パッケージの標準機能として提供できるものと、追加開発が必要なものを切り分けできる。
・将来の業務プロセスに基づいたパッケージデモを見ることができる。
・ベンダーによっては、将来の業務プロセスを読み解いて「であれば、こういう機能が有効」とクールな提案を受けられる。
・オプション機能をレコメンドされても、それが会社の将来に不要なものであれば、余計な買い物をせずに済む。
・結果、各社横並びで見積比較することができ、選定結果に納得感が生まれる。
こうした効果を踏まえ、ケンブリッジが考えるベンダーの「あるべき選定基準」は以下のとおりです。
・将来の機能要求を読み込み、適正かつ必要十分な見積価格を提示できるか
・将来の業務プロセスを読み込み、こちらの期待を上回る提案をしてくれるか
・こちらの意図を汲んだパッケージデモをしてくれるか
・やる気、覚悟が感じられるか
これなら「丸投げRFP」に比べて、システム導入に失敗する確率がグッと下がりそうです。
その他、一般的に「RFPに入れるべき」とされる情報やドキュメントについては、
ITコーディネータ協会が公開している見本等をご参照ください。